人間の歯とサメの歯
みなさん、こんにちは。
厚別ウエスト歯科です。
突然ですが、サメの歯は何本あるかご存知でしょうか。
サメは多くの歯を持っていることで有名です。
答えは約300本です。
種類によっては、数千本の歯を持っているサメもいるそうです。
では人間の歯は何本あるかご存じですか。
人間の歯は、乳歯は20本、永久歯は28本、親知らずを入れても32本です。
人間とサメでは大きく歯の本数が異なりますね。
実はサメの歯は、たくさんあるだけではなく、すり減ったり折れたりすると、
下に待機していた新しい歯が出てきて、生え変わる仕組みになっています。
サメは生きていくために、獲物を捕まえたり食べ物をかみ砕いたりしなければなりません。
そのため、人間のように生え変わる仕組みがないと、あっという間に歯がなくなり、命に関わります。
人間は乳歯から永久歯へ一度だけ生え変わりますが、サメと違い、歯で獲物を捕まえる必要がないので、
何度でも歯が生え変わるという進化はしなかったようです。
また、サメの歯はギザギザしています。
これもやはり獲物を捕まえるときに捕まえやすい形状に進化しています。
人間の歯は咀嚼し消化を助けることが目的なので、噛んだりすり潰したりすることに適した形状をしています。
いかがでしょうか。
むし歯になっても、何度でも生え変わるサメの歯が羨ましいですか?
実は何度でも生え変わることはいいことばかりではありません。
人間の歯は歯槽骨という顎の骨に支えられて生えています。
また、歯槽骨と歯は歯根膜という弾力のある組織で繋がっているので、ちょっとやそっとじゃ揺れたり抜けたりしません。
サメの歯の周りには歯槽骨や歯根膜がないので、簡単に生え変わることができます。
食事中にあちこち抜け落ちたら、大変ですよね。
また、人間の歯は、歯根膜があることで食べ物の硬さを感じることができます。
サメのようにただ飲み込むだけであれば食感は必要ありませんが、
人間は味覚と共に食感があることで、食事の楽しみをより感じることができます。
人間の歯は一度しか生え変わりませんが、日々のお手入れやメインテナンスを欠かさなければ一生守ることができます。
毎日の歯みがきはもちろんですが、定期的に歯科を受診することで健康な歯を守ることができます。
何度でも生え変わるサメの歯も魅力的ですが、生涯共にする人間の歯も『人生の相棒』としてとても素敵ですね。
『人生の相棒』を大切に、一生ご自身の歯でお食事を楽しみ笑顔で過ごしていただきたいです。