妊娠中の口腔ケア
みなさん、こんにちは。
厚別ウエスト歯科です。
ここ最近、毎日気温が上がったり下がったりと気温差が激しい日が続いています。
今週末は25℃くらいまで気温が上がるようなので、寒暖差で風邪をひいたり体調を崩したりしないようお気を付けくださいね。
暑いからといって冷たいものばかり食べたり飲んだりすると、身体を冷やしてしまうので、
できるだけ温かいものを食べて体調を整えましょう。
さて、今回は妊娠中の口腔ケアについてお話します。
妊娠中の方は産婦人科の先生からアドバイスをいただくこともあるかと思いますが、
「あまりよくわからないな?」という方も多いのではないでしょうか。
妊娠中は女性ホルモンが急激に増加するので、お口の中は歯周病菌が増加しやすい環境になります。
さらに、つわりで歯みがきをすることが辛くなることもあり、歯みがきが不足し、むし歯菌や歯周病菌が増殖してしまいます。
妊娠中に起こりやすいお口の問題として
・歯ぐきに腫れや出血がある
・冷たいものや熱いものがしみる
・歯や歯茎に痛みが出る
・唾液が粘つく感じがする
・気分が悪く、歯みがきができない
・食事回数が増えて、歯垢がたまりやすく感じる
などがあります。
妊娠中は、気分がいいときにヘッドが小さい歯ブラシを使い、下を向いて歯みがきをするようにしましょう。
お父さんやお母さんの口腔内がキレイだと、子どものむし歯になるリスクも下がると言われています。
赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌と呼ばれる『ミュータンス菌』は存在しません。
生後約6ヶ月から歯が生え始め、歯が生えそろってくるとむし歯になるリスクが出てきます。
赤ちゃんのむし歯の感染源と言われているのが、お父さんやお母さんなどの『唾液』です。
同じスプーンを使ったり、口を付けたものを食べさせる、キスなどしていませんか?
その行為、赤ちゃんにむし歯菌をうつしてしまいます!
赤ちゃんのむし歯のリスクを減らすためにも、お父さんやお母さんの口腔内を健康に保ちましょう。
そのためには、妊娠してから治療を行うのではなく、妊娠する前の段階からお口の中のケアをしっかり行うことが大切です。
お子さんの歯を守るためにはお母さんだけではなく、お父さんも歯に対する意識を上げていってください。
また歯周病が悪化すると、早産のリスクが高まるという研究結果もあります。
加えて歯周病菌は不妊症の危険因子であるという研究結果も多数報告されています。
健康な赤ちゃんを出産するためにも、日ごろのケアが大切です。
日々歯みがきなどのセルフケアをしっかりと行い、定期的に歯科に通いプロケアを行うことで、お口の状態を健康に保つことができます。
最近歯科を受診していない方は、早めに受診してくださいね。
また妊娠中の治療や口腔ケアについても、お気軽にご相談ください。
一緒にお子さんのお口を守っていきましょう!