歯みがき、充分にできていますか?~染め出しのススメ&矯正治療の利点~

みなさんは、歯みがきに毎日どのくらいの時間を使っていますか?
朝は、学校や仕事に行かなくちゃ!と急いでいたり、
夜は、早く寝たい…とちょっと適当になっていませんか?
また、テレビやスマホを見ながらなど、ながら作業になっていませんか?


人の歯は通常28本(親知らずを入れると32本)あります。
すべての歯の汚れをしっかり落とすために丁寧に歯みがきをすると
3分はかかると言われています。
フロスや歯間ブラシなども使ってより丁寧に歯みがきをすると
20分かかるという方もいます。


ただ時間をかければ良いというわけでもありません。
歯ブラシは、正しい当て方や角度が大切ですし、
フロスや歯間ブラシも正しい使い方をする必要があります。


ご自分が本当にしっかり磨けているかどうか気になりませんか?
気になる方はぜひ「染め出し」をしてみましょう!

「染め出し」とは、
歯垢を染めるためのお薬を使用して磨き残しをチェックする手法です。
歯垢染色液で目では見つけにくい歯垢を染めて見えるようにすることで、
磨き残している歯垢を見つけることができます。


実際に染め出しをしてみましたので、ぜひご覧ください!


食事の後、歯磨き粉を使用して鏡を見ずに3分間歯みがきをしました。

いよいよ染め出しです。結果がこちら↓

見えますか?磨き残し…
 
丸で囲ったところにある濃いピンク色のところが、歯垢染色液に染まった歯垢です。

やはり、歯と歯が重なり合っているところや歯茎の近くなど、
歯ブラシが届きにくい部分に磨き残しが多くあります。


こういった入り組んだ隙間や奥まったところには、
タフトブラシという小さな歯ブラシや歯間ブラシを使用することで
しっかりと磨くことができます!

タフトブラシ
歯間ブラシ


また、私はマウスピース矯正をしているので、
歯の表面にアタッチメントと呼ばれる白い突起が歯の表面についていますが、
このアタッチメントの周りにも歯垢が残っているのがわかります。

アタッチメントはコンポジットレジンという材料でできています。
これは小さな虫歯を削った後に詰めるプラスチックで、
保険診療の虫歯治療で一般的に使用されるものです。
プラスチックなので強度があまりなく、縁が欠けやすい・傷がつきやすいため
表面がざらざらになり、歯垢が溜まりやすくなっています。



このように、
しっかりと歯みがきをしているつもりでも、歯垢が落ちていないことはよくあります。
歯垢は唾液と合わさると歯石になり、歯石になってしまうと歯ブラシでは落とせなくなるため、
歯周病や虫歯になるリスクがとても高くなります。
歯垢がきちんと落とせるように歯磨きすることが大切です。


歯垢染色液は市販もされているので、お家で染め出しをすることもできます!
また、歯医者さんで染め出しをすると、ご自身では見つけられない位置にある磨き残しも
見つけられますし、歯みがきのコツも教えてもらえます。
定期的に染め出しを行い、歯磨きが充分に出来ているかチェックすることをお勧めします!


ちなみに、先ほどの写真は、実は約1年前のものです。
現在はマウスピース矯正がほぼ完了し、歯みがきの仕方も大きく変わったので、
久々に染め出しをしてみました!

先ほどと同様に、
食事の後、歯磨き粉を使用して鏡を見ずに歯みがきを3分間行いました。
 
結果はこちら

いかがでしょうか。
 
丸で囲っているところは、以前磨き残しがあったところです。
相変わらずアタッチメントの周りは染まっていますが、
歯と歯の間の歯茎付近の磨き残しがグッと減りました!


歯と歯が重なり合って歯ブラシが届きにくかったところがまっすぐに並んだため
歯ブラシが届くようになったのがよくわかると思います。
実際、矯正治療前に比べて格段に歯みがきがしやすくなり、
日々のストレスもかなり減ったと感じます。


矯正治療は、見た目を重視して行うイメージがあるかと思いますが、
歯みがきがしやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクを大きく減らすことができます。
実は矯正治療は最高の予防治療なのです!


磨き残しをチェックする「染め出し」や歯みがきの仕方、
矯正治療に興味がありましたら、いつでもご相談ください!

このページの上部へ