銀歯が取れてしまう理由
みなさん、こんにちは。
厚別ウエスト歯科です。
本州では梅雨に入り、季節が進んでいるのを感じています。
今年の北海道の夏も暑そうですね。
水分補給をしっかりし、食事・睡眠・休養をしっかりとって、夏バテしない身体づくりをしましょうね。
さて、皆さんのお口の中に銀歯はありますか?
ある日突然銀歯が取れた!という経験をされた方もいると思います。
札幌出身のM-1チャンピオンの芸人さんの「キャ~ラメルは銀歯泥棒~」というギャグがありますが、
こちらもちゃんと理由があるんです。
銀歯が突然取れてしまう理由としては、
【1】歯をくっつけている接着剤の劣化
【2】歯がすり減ってしまい、銀歯の部分が他のところと比べて強く接触してしまうようになった
【3】銀歯の中でむし歯ができてしまった
というのが主です。
【1】【2】のような場合で、中にむし歯ができておらず銀歯自体の劣化もないときは
外れたものを再度くっつけ直すこともできますが、
銀歯を長期間装着していると中でむし歯ができているのがほとんどです。
実は銀歯というのは歯と化学的に“接着”しているわけではなく、物理的にはまっているだけの状態に近いのです。
しかも、装着してから何年か経過していくうちに銀歯をくっつけていた接着剤は徐々に劣化していくので、
銀歯と歯との境目には菌が入り込んできてしまいます。
また銀歯は帯電しているので、プラーク(歯垢)が付着しやすくなりむし歯のリスクが高い状態にあります。
装着して年月が経って接着剤が効かなくなってしまっても、
なお銀歯は歯にはまりこんだだけの状態で留まり続けることが多いため、
その中で菌がむし歯を作ってしまっても気付きづらいです。
そんな状態で放置していると、粘着力がある食べ物を食べた時など何らかの拍子に銀歯が外れてしまいます。
「銀歯が外れた」という理由で歯医者にいらっしゃる方が多いですが、
そのような歯はかなりの確率でむし歯になっており、再治療が必要になります。
またむし歯が神経にまで達していると神経を取らないといけなくなり、歯の寿命を短くしてしまいます。
ちなみにセラミック素材のものは銀歯と違い、歯と化学的に接着しており接着力の劣化は少なく、
銀歯と比べてはるかにむし歯を作りにくいです。
銀歯外れてしまった、古い銀歯が入っている(目安としては5年以上)、という方は一度歯科への受診をおすすめします。
早期に問題が見つかった場合は、銀歯に限らず治療の期間や費用が比較的抑えられるので、ぜひ定期的に受診をお願いします。